パーソナリティの診断とは?テストの方法はあるのか|パーソナリティ検査法



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パーソナリティの診断に血液型テストが有名

皆さんは、自分について知りたいと思ったことはありませんか?自分の性格や人からどう見られているかについて全く無関心、という人はおそらく少ないでしょう。

ファッション雑誌の性格に関する記事の多さや、本屋さんの一角を占める性格コーナーなどが「自分を知りたい」人の多さを物語っていると言えます。

さて、気楽で簡単に正確を知る方法の代表が血液型でしょう。みなさんも友人との会話の中で「あなたの血液型はB型でしょう?」「ええっー、A型なんて信じられない!」などという会話をしたことはありませんか?ある調査によると多くの青年が血液型と性格の関係を信じているそうです。

この血液型気質論は、1927年に古川竹二という学者によって発表されたものです。それによるとA型は内向的、温順、神経質傾向、B型は気軽で社交的、あっさりとした性格、O型は意志が強く感情に動かされない性格、AB型は外面はB型で内面はA型ということです。

しかし残念ながら、弁財では血液型と性格の間に相関はないと言われています。

では性格を知るにはどんな方法があるのでしょうか。例えば「実のなる木」を描いてもらい、描かれた木から性格を把握する方法があります。紙のどこに描いたか、木の形態は、実はなっているのか、などから解釈するのです。これは「投影法」と呼ばれる方法の1つで、性格はいつの間にか色々なものに鏡のように映し出されることを利用したものです。

実際に心理学で用いられている性格理解のための心理検査についてみていきましょう。

 

パーソナリティの検査方法

パーソナリティ検査法と呼ばれる心理検査は、大きく3つに分けることができます。

質問紙法

性格に関するいくつかの質問項目に対して「はい」「いいえ」「どちらでもない」などで自己評定し、それによって被検者の性格特徴を把握する方法です。

この方法によると意識的なレベルでの性格を把握することができます。

この方法の利点は,多数の人を集団で検査することができ、かつ採点も容易で客観的な結果が得られるということです。しかし、被検者が質問に対して、正直に答えていなければ、その結果は信頼性の乏しいものとなってしまいます。つまり意識的に回答を操作することができるというのがこの方法の欠点なのです。

質問紙法による性格検査には多くの種類がありますが、その中でも矢田部-ギルフォード性格検査(YG性格検査)は比較的よく用いられるものです。これは情緒的不安定性、社会的不適応、活動性、衝動性、内省性や主導性について120項目の質問から把握するものです。

 

投影法

ある一定のあいまいな刺激に対して、被検者がどのように反応するかによって、性格を把握する方法です。この方法は、人格のより深層の部分、つまり無意識的なレベルでの把握が可能です。

この方法の利点は、被検者は自分の反応のもつ意味がはっきりしないために、不当な緊張感や意識的操作をすることなく、知らず知らずのうちに性格を「投影」することができることです。

また他の検査では把握できない、無意識的な欲求などを把握することもできます。しかし、欠点としては、他の検査法のように結果の解釈が容易ではなく、かなりの熟練と技術が必要であり、また解釈に検査者の主観が入りやすいことがあげられます。

代表的な投影法を以下に簡単に紹介しましょう。

  • ロールシャッハ・テスト
    ロールシャッハ(Rorschach,H.)の考案した検査で、左右対称のインクのシミでできた10枚の図版を提示し、それが何に見えるかという反応から性格を把握するものです。
  • TAT
    マレー(Murray,H.A.)によって考案された検査で、主題のあいまいな絵を提示して、自由に物語を作らせその物語を分析することにより性格を把握するものです。
  • P-Fスタディ
    ローゼンツヴァイク(Rosenzweig,S.)によって考案された検査です。日常的なフラストレーション場而の漫画が描かれており、話しかけられている人の立場にたってどのように答えるかを記入するものです。その対応の内容からフラストレーションに対する反応の型を分析するものです。
  • SCT
    「子どもの頃私は……」「私の母は……」などの、未完成な文章を提示し、被検者がそれに文章を続けて完成させる方法です。その文章の内容から能力、性格、価値観、態度や適応状態などを把握します。
  • バウム・テスト
    描画による投影法のlつで、白紙に鉛筆で「実のなる木を描いてください」と教示します。描かれた木の画面上の位置、運筆の特徴や木の種々の特徴から性格を把握するものです。この他にも描画検査には,DAP、KFDなど多くあります。

 

作業検査法

簡単な作業をさせ、その作業の過程や結果から性格を把握する方法です。この方法によると行動的なレベルでの性格を把握することができます。

この方法の利点は質問紙法とは異なり、意識的な操作がしにくいことがあげられますが、一方欠点としては、時間がかかることがあります。

この方法の代表的検査として、内田・クレペリン精神作業検査があります。これは隣り合った数字を連続して加算し、その結果得られる作業曲線のプロフィールから判定を行なうものです。

 

以上のように、さまざまな人格検査がありますが、多面的で複雑な私たちのパーソナリティを把握するには、単一の検査のみではとても不可能です。

そこで臨床場面では把握したい性格の側面に合わせて、いくつかの検査法を組み合わせて使用します。これを「テスト・バッテリー」と
呼びます。1つの検査から知ることができるのはパーソナリティのほんの一側面であることを忘れてはなりません。