友人関係を築くこと|異性と関わる、同性と関わることについて



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私の友人関係について

友人関係がうまくいくことは、疾風怒濤の青年期を乗り越えるうえで、とても大きな支えとなりますが、逆に友人関係につまずくと、生きていくことさえも、苦しくなるくらい悩むこともあります。

以下は、落合ら(1996)の研究をもとに友人関係の特徴を「広さ」と「深さ」の二次元で表現したものです。あなたの友人関係は、この図の中のどのあたりに位置するでしょうか。もちろん、どのタイプも1つのイ固性なので、良い悪いはありません。自分の友人関係をふりかえる材料の1つとして考えてみてください。

友人関係の特徴

 

Aタイプは、広くて浅い友人関係です。その関係性は表面的で、ときに世渡り上手な八方美人タイプと思われることがあるかもしれませんが、友人は多く、社会適応は悪くないでしょう。

Bタイプは、狭くて浅い友人関係です。周囲から静かでおとなしい人と思われるだけで、別段問題はないかもしれません。ただし、非社交的で本音を出さない友人関係は、ときに学校や職場で孤立する可能性があります。単なる人間嫌いの場合もありますが、何らかの葛藤を有しているときは、それを解決する必要があります。

Cタイプは、狭くて深い友人関係です。友人は少ないのですが、その友人は親友と呼んでもいいのではないでしょうか。異性関係においては恋人一筋タイプなのかもしれません。ただ、何らかの理由で愛する人を失ったときの心の痛手は大きいかもしれません。

Dタイプは,広くで深い友人関係です。非常に社交的で、友人の数も多いでしょう。人間が大好きで、社会適応も良好ですが、あまりにお人よしな人は編されないように気をつけましょう。

携帯電話と友人関係の深さ

一般に青年期は、親しい友人との親密な関わりを特徴とする時期ですが、現代の青年はお互いに傷つけあうことを恐れたり、個人の領域に踏み込まれないようにしたりするために、友人と
の深いかかわりを避け、表面的な楽しさを追求する傾向があると指摘されています(小此木、1984 ; 栗原,1989 ; 上野ら,1994)。

そして、新井(2001)は、その原因を親子関係の密着化やコンピュータ・アミューズメントに求め、橋本(2000)は、社会的スキルの不足にあると推測しています。

このような若者の必需品となっているものに携帯電話があります。彼らは友人と一日に何十通というメールを交換し、頻繁に連絡を取り合っています。それは深いつながりがないので、常に連絡を取りあって不安を紛らしているのでしょうか。また、若者の友人関係は本当に希薄化しているのでしょうか。

若者の携帯電話利用の第一の特徴は、それが友人や家族とのコミュニケーションの量を増やすところにあります。確かに携帯電話は、電話で伝える要件の質を「生活上必要な要件」から「気楽な用件」に変化させました。また、若者は携帯電話の番号を比較的気楽に誰にでも教える傾向があり、そのメモリーの中には何百人もの電話番号とメールアドレスが記録されています。

しかし、その登録者すべてと常に連絡を取り合っているわけではありません。実際にはそのなかの特に親しい相手との間でのみ、携帯電話は利用されているのです。つまり、携帯電話がもた
らす友人関係は、「選択肢を増やしているだけで、実際の関係は深く狭い」とも考えられます。

自己開示と友人関係の深さ

自己開示とは、自分の考えや気持ちを他者に伝えることをいい、それは自分自身と他者の関係を深めるのに役立ちます。つまり、私たちはお互いに自分の気持ちを素直に表現することで、相手に親近感をもち、仲良くなっていくのです。

また、同時に私たちは他者に受容されることによって、自分自身を受け容れることができるようになります。そして、自己肯定感が強いほど自己開示の程度は高まり、より親密な関係を築くことが可能になるといったサイクルが形成されるのです。

もともと表面的な付き合いしか期待していなければ、自己開示の程度が低くても満足感や自尊感情は、それほど低下しないかもしれませんが、自分を偽って表現していては、自分自身に対する信頼や尊厳を傷つけることになります。

また、人間関係を円滑にするためには、ただ自己開示をすればよいのではなく、相手や場の状況によって、その程度をコントロールすることが必要です。それは一種の社会性であり、精神的な健康さでもあります。私たちに必要なことは、より自然な形で自己開示することではないでしょうか。

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友人から親友(恋人)へ

単なる友人関係が親友(恋人)関係に発展するには、いくつかのステップがあります。

もちろんなかには、お互いに一目ぽれといった場合もあるでしょうが、通常は徐々に親密性が増していくものです。

最初は、お互いがまったく知らない状態から、何らかのきっかけで二人が出会い、相互にその存在を認識する段階から始まります。したがって、当たり前のことですが、片思いのときは何
とかして自分の存在を相手にアピールする必要があります。

次に、お互いに挨拶や日常会話を通してまず浅い関係性を形成します。これが表面接触の段階です。そして、一緒に食事をしたり、遊びに行ったりする比較的親しい関係(相互接触)の段階を経て、お互いの立場を尊重し、個人的な問題にも深くかかわり、時間と空間を共有できるようになって、初めて親友(恋人)といえるのではないでしょうか。

そこで、関係性をステップアップさせるための方法として「単純接触効果」の利用が考えられます。対人関係における親密さは、接触回数が多ければ多いほど高まることが、いくつかの実
験で確かめられています。

つまり、顔を会わせたり話したりする頻度が増えるほど、相手に対して好感をもつというわけです。そんな単純なことかと思われるかもしれませんが、実際ほとんどのCMはこの効果をねらって作られています。

Hays(1985)は、同性の友人関係を進展させるものとして、男性の場合は活動の共有が重要であり、女性の場合は言語的なコミュニケーションが重要であることを報告していますが、そ
の接触が不自然な形では相手に不審がられます。そこで、携帯メールを使ってはどうでしょうか。

先にも述べましたように、携帯電話は若者の必須アイテムですし、その性質上、多少話しにくいことでも言葉にすることができます。また、自己開示の観点で考えると、「授業に遅刻した」とか「洋服を買った」とかいった事実だけではなく、「遅刻して恥ずかしかった」とか「欲しかった洋服を買えて嬉しい」といったように、感情を交えて伝えることが関係性を深めることに効果的です。

もちろん、単純接触の効果を発揮させるには、一定の条件が必要です。たとえば、最初に否定的な印象が形成されてしまった場合は、会えば会うほど嫌いになることになります。ですから、
まだ印象が確定していない初期の場合か、ある程度の好印象をもっている場合に利用しなければなりません。