言いづらい事を伝えても人間関係が良くなる方法とは?



Sponsored Links

「アサーション」という言葉を聞いたことはありますか?

アサーションとは、英語で「自己主張」という意味です。相手の考えを尊重しながら、対等に自己主張をしていくコミュニケーションスキルを指します。アサーティブなコミュニケーション、アサーティブネスとも言います。

感情をそのまま爆発させて相手を言いなりにしたり、また逆にむりやり抑え込まれたりされることなく、気持ちをきちんと言葉で表現しながら、しっかり自分の考えを伝える方法です。

ビジネスの場では、交渉の際に欠かせないコミュニケーションスキルで、家族・学校・職場など人間関係においても効果が高い方法です。

これを身につけることで、仕事もプライベートも、充実した毎日を送ることができます。

Sponsored Links

アサーションとは

アサーションとは、英語で「assertion」という名詞です。これは、動詞「assert」からきており、辞書で引くと「断言する」「力説する」「強く主張する」と書かれています。

でも、ここで言うアサーティブとは、強引に主張するということでなく、お互いの立場や考えを尊重しながら、主張をしっかり伝えるという考え方です。

アサーション・トレーニングが必要なのか?

多くの人が人間関係に悩みや不安を抱えていますが、特に、職場や家族・友人の間では、強く主張する人が弱い性格の人を押さえつけるパターンになりがちです。

一見うまく収まったように見えるかもしれませんが、これを放置すると、押さえつけられた側にストレスが溜まります。

その結果、夫婦なら離婚することになったり、親兄弟では断絶したり、仕事や職場でうつになったり、悪い結果をもたらす可能性があります。

そんな時に、どちらかが我慢するのではなく、お互いを尊重して本音を出し合う関係ができれば、家族であれば仲の良い居心地の良い家庭になり、職場なら組織としてのパフォーマンスが上がり、辞める人も少なくなるはずです。

また、取引先との交渉では、上下関係や利害関係がある場合、立場の弱い人は自分の主張が言いにくいということが起こります。交渉で「No!」と言ってしまうと、今後の取引が無くなってしまうのではという不安から、泣く泣く相手の主張を飲み込むことにもなりがちです。

もし、「No!」と断っても良好な関係が続けられる交渉術があれば、怖がることなく自己主張することができるようになります。

アサーションのための基本的な考え方

アサーションでは、考え方の土台(前提)があります。この考え方の基本をアサーティブ・マインドということもあります。

コミュニケーションをするときには、このアサーティブ・マインドを常に意識することです。何か迷ったり困ったりしたときには、この考え方に立ち返って判断します。

それでは、土台となる4つのアサーティブ・マインドを見ていきましょう。

誠実であること

自分の感情に正直であることです。

周りの人にどう思われるかが気になる人には、案外難しいことです。

自分に嘘をつかず、本当の気持ちを認めること。その一方で、相手の気持ちに対しても自分と同じように扱う必要があります。

対等であること

自分も相手も、等しく人間としての尊厳を持っているということを意識します。

相手によって態度を変えることなく、誰にでも同じように接することが、あなたと相手とを同時に尊重するための基本です。

直であること

率直であることのために、アサーションでは、自分と相手の両方を大切にすることをベースに考えます。

感情や主張したいことに率直である、と言っても、自分の感情にだけ正直であっては、相手の感情を尊重しないことになってしまいます。

相手の感情を尊重しつつ、自分の主張を率直に言うことが求められます。

自己責任

自分の意見を率直に言ったところ、自分が望んでいなかった反応が返ってくる場合もあります。

その結果に対して、あなたは自分が発言した結果だと受け入れる必要があります。だからと言って、自分が悪かったのかもと自分を責める必要はありません。

なぜなら、相手が受け入れるか拒否するかは、相手の判断であってあなたの領域ではないからです。

自分と他人の領域を分けて考える、そしてどんな結果になったとしても、自分の気持ちも相手の気持ちも尊重する、そんな姿勢が必要です。

Sponsored Links

アサーション・トレーニング

アサーションは、知識だけでは出来ません。毎日のコミュニケーションで実際にアサーションを使ってみることです。

きつい頼まれごとを受けた時のアサーションのポイント

自分の気持ちや現在の状況を伝える

今、自分が思っていることを、相手に率直に伝えます。けれども、相手の感情にも配慮して、的確に、冷静に伝えることです。

この時、相手と自分は対等だという態度で話すこと。自分を卑下したり相手を怒らすのではとビクビクして話したりすると、きちんと伝わりません。堂々と主張します。

相談してみる

この仕事を受けるとどうなるか、こちらの立場を上司と一緒に考えてもらいます。

今受けている仕事が終わらなくても、完成度が落ちても、引き受けるべき仕事なのか?などと優先順位について相談してみると、解決策が見つかる可能性が出てきます。

譲歩案を提案してみる

この例で言えば、「明後日なら引き受けられる」と提案しています。相手が受け入れられるような、代替案があれば、お互い納得の上で解決できます。

褒められた時のアサーションポイント

自己肯定感

できることがあっても、また、できないことがあっても、自分はいつも等しく価値ある存在だと思うことです。

相手に感謝すること

褒めてくれた人は、あなたに尊敬の念をプレゼントしてくれていま。きちんとお礼を言って、それを受け取りましょう。

素直な気持ちを表現すること

褒められた時のうれしい気持ちは、今までいつも謙遜していた人には居心地の悪いことかもしれません。理想が高い人には不本意であるかもしれません。

でも、他人が褒めてくれたということそのものに対して、童心に帰ってうれしい気持ちになることを思い出してください。

反発する時のアサーションポイント

「私(I=アイ)」メッセージ

私メッセージとは、「私は」を主語にして伝えることです。

「私は〜と思う」と言うことで、自分の感情を素直に表現でき、相手への攻撃も避けることができます。

それと反対が、Youメッセージです。「なぜ(あなたは)遅くなったの?」と言ってしまうと、詰め寄ってこられたように感じます。

相手がいい反応をしないときもありのまま受け止める

相手あってのコミュニケーションです。相手の感情を尊重し、なぜそう思うのかを想像してみましょう。

また、ネガティブな態度を取られた時の自分の気持ちも尊重し、ありのままを受け止めましょう。自分を責めず、相手も責めず、相手にどんなボールを投げるとキャッチしてくれるのかを考えながら、建設的な会話を心がていくことです。

Sponsored Links

アサーションは日々のトレーニング

ちょっと難しいなあと思った方もいらっしゃるかもしれませんが、アサーション・トレーニングは、日々のトレーニングです。最初は簡単にできなくても心配いりません。少しずつ意識しながら取り入れていきましょう。

あなたのコミュニケーション能力がアサーションに近づいていけば、人間関係や環境が豊かになっていくはずです。