女性で乳がんに罹患する方はどんどん増えています。
2人1人はがんになるという時代です。
昔はがんというと不治の病のように思われていましたが、今は治療法が確立されており、罹患しても寛解することも多いのです。
私の家計はがん家系で、父親も前立腺がんを患ったこともあり、遅かれ早かれいつかはがんになると思っていましたが、
私も乳がんの告知をされた時はショックでした。
病気と言ってもがんですからね~。大げさですが「死」まで考えたりもしました。
乳がんの告知をされた時のこと、また手術はどのようにされるのか、
私の体験談をもとに、乳がんの乳がん発見時から手術までをお伝えしようと思います。
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乳がんの告知をされたらショック!!

実際の乳がんの告知は、よくあるテレビドラマのように家族を集めて・・・などではなく、私一人で病院に行き、検査結果を聞くときと同じで医師からは「悪性だね~」と淡々と告知されました。
私は、しこりを自分で見つけた時に「絶対に悪性だ!」と確信していたので、「やっぱり!」と思い、早く治療したいという気持ちでした。
でもショックでした。医者に言われると落ち着かない気分でした。
クリニックを出た後、まず一番に母親に電話をしました。母親もショックを受けていたようでした。
母からは、「これから治療大変だね~。頑張ってね!」と激励されたのを忘れません。
中には告知を受けて泣き崩れる患者さんを診察室で見かけることもありました。
初めての病気が「がん」であれば、ショックを受けるのは当然です。
でも私は、これまでたくさんの病気に罹患し、手術も初めてではなかったですが、乳がんと言われた時は「これから大変だな~」と思いました。
- 2018年7月自分で胸に凝りがあるのを発見
- 翌日近くの乳腺外科クリニックを受診
- その場で細胞診を実施
- 1週間後「悪性」とわかり近くの大学病院を紹介される
- 翌日大学病院を受診
- MRI検査、血液検査、エコー検査を実施し、おおよその乳がんのタイプが絞られる
だいたいこういった流れで、がんの告知の翌日に大学病院へ紹介してもらいました。
大学病院は大体混んでいるものですが、たまたま手術が空いているということで、初めての受診から2ヶ月後の2018年9月に手術を実施する事になりました。
乳首から分泌物(茶色で水っぽい)
↓
区のがん検診(超音波・マンモ)
↓
問題なし
↓
やはり心配
↓
乳腺外科専門クリニックで
乳がん検診(超音波・マンモ)
↓
しこり3個発見
↓
MRI検査
↓
乳管内乳頭腫(良性腫瘍)
(乳管内乳頭腫がんとの判別困難)無料がん検診の結果で安心❌
専門病院に行く⭕️— まりえ@事実なんてない。あるのは認識だけ (@Marie_staythai) March 10, 2020
私も乳腺外科があるクリニックを選んだことがよかったと思っています。
健診だけでは見逃す可能性がありますから。
乳がん検診はマンモグラフィーが一般的ですが、私の乳腺は発達していてマンモグラフィーには映りにくく、エコーで判断できた状況でした。
なので、マンモグラフィーとエコーの両方で乳がん検診をすることをオススメします。
胸を失うことについて
女性は胸を失うことについて、大変ショックだと思われる方は多いと思います。
見た目にも影響しますし、若い人ですと結婚や出産などイベントもあります。
私は命のほうが重要ですので、失っても仕方がないと考えました。
最近は保険適用で乳房の再建手術も出来るので大丈夫だと思いました。
なので、悪い部分はバッサリと切ってしまって健康な体になりたかったです。
ただ、手術当日は、摘出する胸を愛おしくなでたことを忘れません。
乳がん治療に際して大事なこと
情報を集めることが大事
とはいえ、がんは大変な病気です。
不安にならないためにも、やはり情報を集め知識として吸収することが大事ではないでしょうか。
私はがん患者が身近にいたため、それなりの知識はありましたが、乳がんと告知されてからネットなどで情報を集めました。
そして、どのような治療をするのか知り、不安を解消できました。
もちろん担当の先生や看護師さんに質問を投げかけるのもいいと思います。
乳がんのサブタイプ
乳がんと言ってもがんの種類が5つに分かれているんです。
その種類によって術後の治療方法が異なるんですね。

出典:国立がん研究センター
術後ホルモン治療のみの場合、ホルモン治療+抗がん剤、抗がん剤治療のみと分かれます。
ホルモン治療は5年~10年続きますし、抗がん剤治療も3ヶ月~6ヶ月と治療は長く続きます。
また、手術前に抗がん剤で腫瘍を小さくしてから手術を行う場合もあるようです。
術後の病理検査結果がでないときちんとしたサブタイプがわかりませんでしたが、担当医はこれまでの経験から「トリプルネガティブ」の可能性が高いと言われていました。
つまり、術後の治療は「抗がん剤」のみのサブタイプなんです。
抗がん剤=ハゲる
こう思いました。一番避けたかったところでしたが仕方がありません。
髪の毛は抜けても絶対生えてくるからという言葉を強く思い、治療に専念しようと思いました。
手術方法の決定
私は2.8cmのしこりということで、部分切除もできたのですが、担当医がトリプルネガティブは「割と悪さをする悪いタイプ」とのことで、
万が一、部分摘出しても再発するリスクがあるので、全摘をしたほうがいいとの判断で、先生の指示に従いました。
再発するなんて嫌ですよね!また手術するのは嫌です!
がんのステージでいうと2でした。
手術はどのようにされるのか
手術室までは歩いて行きました。
麻酔は全身麻酔で行います。これは部分摘出・全摘手術関わらず同じです。
手術時間はだいたい3時間半くらいでした。
全摘手術は乳房は切除しますが、両胸筋を残すように手術するので、それほど時間がかからないんです。
また術中にリンパ節に転移があるかどうかを検査するセンチネルリンパ節生検を行いました。
幸い私はリンパ節に転移が認められなかったため、リンパ節郭清は行いませんでした。
ただ、後遺症として今も脇の下の部分が、鈍く麻痺しているような感覚になっています。
術後、手術室で医師から呼びかけられて目を覚ましました。
手術当日は麻酔のせいでぼ~っとしていますが、一晩寝ればスッキリ快調になりました。
術後の様子
よく麻酔が体に合わない人は、吐き気をもよおすことや頭痛などを起こすこともあるようですが、私は全くなく辛いことはありませんでした。
胸には傷を保護するタオルが当てられ、胸帯と呼ばれるものでタオルが外れないように固定されていました。
ですから傷口を見ることができませんでした。
タオルの厚みで胸があるような錯覚になっていたので、本当に胸がなくなったのかどうかわかりませんでした。
でもこれで悪い部分はなくなったんだ!と気持ちを切り替えることができました。

傷口から術中に取り切れなかった体液が漏れ出してくるので、管が刺さっていまして、退院の前日までぶら下げていました。
入浴もできず、下半身だけシャワーとか洗髪だけして、上半身は看護師さんに温かいタオルで拭いてもらっていました。
幸い私は痛みもなく快調に毎日を過ごしていました。患者さんの中には傷口が痛む方もいらっしゃるようですね。
こればかりは個人差があるようです。
退院
入院してから10日後に無事、退院となりました。
術後しばらくはノンワイヤーのブラをするように言われました。
ブラトップでもいいみたいです。締め付けることは傷口にとって良くないそうです。
元々それほど胸は大きくありませんが、カップがスカスカなので、何か詰め物をしないとバランスが取れない感じです。
ピタッとした服を着ると、胸のラインが分かってしまうので、タオルハンカチを丸めて詰めています。
これが一番苦労している点ですね。やっぱり胸がなくなったのだと実感するときです。
ダボッとした服を着ていると胸のラインはそれほど気にならないので、スカスカのまま過ごしています。
病理検査の結果
退院から3週間後、病理検査の結果を聞きに診察をしました。
医師から言われていたように、「トリプルネガティブ」のサブタイプで、抗がん剤治療を半年程受けることになりました。
開口一番、医師からは「ウィッグを用意してね!」と言われました。
ついに、ハゲるのか~。まだつらい日々が続くな~と思ったことを忘れません。
この抗がん剤治療の様子は、また別の記事でご紹介したいと思います。
私が乳がんかもしれないと思い、クリニックに言ってから告知を受け、手術をするまでの体験談をお伝えしました。
皆さまのお役に立てれば嬉しいです。
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